コロナ禍がようやく落ち着きを見せ、街に活気が戻ってきた2023年、小径のノエルは原点に立ち 返り、街の中でキャンドルに火を灯すこと、14年続けてきたそのことを今年のテーマにしました。キャンドルをはじめ、焚き火、囲炉裏など、人類は火を取り囲み、そのゆらめきを見ながら語り合ってきました。一つの火を取り囲むことで広がっていく輪。キャンドルの灯火を道しるべに下北沢 を感じ、冬の一番深まった冬至の時期(クリスマス)にともに火を囲む夜にしたいと思います。
開催日時: 2023 年 12月23日(土)&24日(日)
22日(金)[冬至]前夜祭*一部店舗で開催
クリスマス × 下北沢 × キャンドル
下北沢の小さなお店が集まって、
クリスマスの街にキャンドルの火を灯します
キャンドルの灯りを道しるべに 夜の小径を歩いてみませんか
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「クリスマスの下北沢をキャンドルであたたかい夜に」
いろいろあった一年の締めくくり
一年間おつかれさま
キャンドルの火とともにみなで祝おう
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「ノエル」とはラテン語の「誕生」という意味
冬至を祝う太古の冬祭りからイメージしました
小さなお店の小さな炎が集まって
街行く人々の心にも、深く暖まる
祝福の火が灯ることを願っています
古来のお祭りのイメージを残したオーストリアのクリスマス。
ゲルマン民族の間で行われていた冬祭り「ユール」。大きな丸太を燃やして一晩を過ごします。フランスのクリスマス菓子「ブッシュ・ド・ノエル」の原型になったといわれています。
悪い子にムチでお仕置きをして回る聖職者である、ムチ打ち爺さん。
いい子にはプレゼントを配って回るサンタクロースの反対の存在。
これもサンタクロースのイメージの一つの原型だといわれています。
そして20世紀にコカコーラ社の広告にあらわれたサンタクロース。
クリスマスの起源は、世界の様々な地域に太古からある、「冬至」のお祭りだと言われています。
太陽の力が一番弱くなり、自然は生命力を失い、世界がすべてのバランスを失うこの時期、人間の力の及ばないところから精霊たちがやってきます。
彼らは恐ろしい姿をしてこの世界に現れますが、私たちからすれば、新しい生命をもたらしてくれる存在なのです。
異界から来る精霊たちは、自然のとても強い力を運んでくれます。
わたしたちは彼らをこころよく迎えて手厚い贈り物をおくり、祭りが終わると精霊たちはまたあの世に帰って行く、というのが冬至のお祭りです。
世界中には冬のお祭りにやってくる様々な精霊がいます。
北欧のユールトムテは、クリスマスに家事を手伝ってくれ、お世話になった家ではお礼にお粥やスープをプレゼントします。
北米南西部に住むネイティブ・アメリカンのカチーナは仮面をかぶって村を訪れ、子供たちに贈り物をしたり罰を与えたりする、祖先の霊や神です。
オーストリアのクランプスは恐ろしい怪物の扮装をして、鞭を持って町を練り歩き、子供たちによい子で親の言うことを聞くように諭します。日本のナマハゲなどもその仲間です。
また、お祭りの時には生命の樹である、常緑樹のもみの木や樫の木、ヤドリギなどを飾りました。
これがクリスマスのお祭り、サンタクロースやクリスマス・ツリー、クリスマス・プレゼントの由来でした。
クリスマスのこの時期、精霊たちへの贈り物として、キャンドルに命の象徴でもある火を灯し、太古から続く死と再生のお祭りをともに祝いましょう。
参考文献:クロード・レヴィ・ストロース+中沢新一『火あぶりにされたサンタクロース』(KADOKAWA)
中沢新一『純粋な自然の贈与』(講談社)
協力:石倉敏明(秋田公立美術大学)
毎年クリスマスの夜、下北沢の個人経営の店が中心となって、各店舗の前に色とりどりのキャンドルを灯します。今年は23、24日の週末2日間と、22日(金)[冬至] には前夜祭として開催します。
参加するお店は、当日なにか1点、スペシャルなことを用意しています。飲食のお店なら、クリスマスケーキを焼いたり、スペシャルドリンクを用意したり。ライブやワークショップ、そして物販のお店なら全品10%オフとか。
2010年の秋に、下北沢の雑貨屋「Rhythm9」の店先で、南伊豆に工房を持つキャンドル・アーティストの「AKARiYA」のキャンドルを灯す企画が持ち上がりました。それならば「気流舎」でも、と一緒にキャンドルナイトをやった事から、その年のイヴの夜にもイベントをやる事を思いつきました。先ほど引用した『火あぶりにされたサンタクロース』にも強く影響を受け、商業化されたお祭りとしての「クリスマス」ではなく、太古の冬の祭りを意識して、ラテン語の「誕生」という言葉に由来する「ノエル」と名前をつけました。2010年のイヴの夜に1回目が行われ、今年で14回目になります。
「クリスマス」は、そもそもキリスト教のお祭りではなく、太古から続く冬の祭りを起源とする、生命の再生や豊穣を願うお祭りでした。
近年商業化されてしまっているクリスマスですが、できれば下北沢らしくいきたいものです。大通りのイルミネーションよりも、小径の多い下北沢にはキャンドルの炎が似合う気がします。
下北沢のお店は、何十年もやっている老舗でも、出来たばかりの新しいお店でも、みんなこの街が好き、この街を大切にしたい、という意識が強いと思います。下北沢は小さなお店が沢山あって活気があるようにみえますが、小田急線の地下化や道路問題で駅前の旧い市場が取り壊されたり、大手資本が入ってきて家賃が上昇するなど、個人のささやかなお店は成立しづらい状況にあります。
小さなお店が集まって、小さな明かりを灯す。それだけのことがつながって街を素敵なものにしていけたらいいな、と思います。
ゆらゆら揺れるキャンドルの灯火を頼りに下北沢の小径を歩いてまわってみてください。
小径のノエルは、毎年下北沢で行っている
クリスマスのキャンドルナイトです。
「下北沢の街はクリスマスになるとキャンドルに包まれるんだよ」
おとぎ話みたいな「その時だけ現れる夢の街」を作りたくて
運営はボランティアで行っています。
きれいだな、また来年もキャンドルが見たいなと
感じてくれたらぜひドネーションをお願いします。
マップ制作やアーティスト謝礼など運営に使わせていただきます。
小径のノエルではだいたい10名前後のキャンドルアーティストで
20数ヶ所のデコレーションを行っています。
いつか、そこかしこでいろいろな人がこの時期になるとキャンドルを灯してくれるムーブメントになったら良いなと、そんな願いを持っています。
Komichino Noel is an annual candle night in Shimokitazawa.
"When Christmas time comes, the town of Shimokitazawa is lit up by candlelight!"
The event is run by volunteers with the wish to create a "dream town" which magically appears, just like in a fairy tale.
If you enjoyed and wish to see the candlelight again next year, please consider donating!
Your donation will go towards the costs of coordinating and running the event, including the payment of any artists involved.
以下の入力フォームに必要事項をご記入の上、送信してください。
下北沢駅周辺の各店舗の共同主催です。
イベントのお問合せは各店舗まで。
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